§CoffeeBreak 荒地を再生して畑を作りました
2022-08-28
耕作放棄地となったゴミだらけの土地を片付けて、露地栽培で畑ができるようになるまで整えました。
はじめに
耕作放棄地となった荒地を購入し、再生して畑を作るまでの話をまとめました。
土地を再生する
この土地はもともと田んぼでした。
耕作放棄され宅地転用目的で土入れされたこの土地は、その後放置されてしまい、雑草が繁茂して手が付けられなっていました。
また粗大ゴミが置かれるようになって、徐々に荒廃してしまっておりました。
草丈2mで覆い茂った雑草と、木質化した木根がはこびっており、足を踏み入れることができない状態となっていました。
まずは見通しをよくします
荒地に手を付け場合には、いきなり草刈り機を使ってはいけません。
まずは腰の高さで木質化した雑草を切り落とします。高枝ばさみを横持ちし、ハサミの届く範囲で、少しずつ切り進み、見通しを良くします。
見通しが良くなってきたら、放置ゴミを避けながら、足元10cm程度まで草刈り機で刈込みを行い、枝葉を拾い集めて取り除いていきます。
放置ごみを分別・処分します
放置ゴミを分別・整理する空間を作ります。自治体の規定により分別方法を工夫する必要があります。
この土地には、たくさんの建築廃材が放置されていました。またコンクリートガラや古瓦、木株なども置かれていました。
これらのゴミは事業者が出す場合には、産業廃棄物と一般事業性廃棄物に規定されます。
今回、土地購入に伴う私有地放置のゴミ処分ということで、自治体と話し合いを重ねました。その結果、すべてのゴミは、個人が出す一時多量の一般廃棄物として、厳密な分別を行う約束で、自治体の処分場で受け入れてもらえることになりました。
自治体の規定により、すべての廃棄物は、受け入れ先の基準に合わせて小さくカットする必要があります。
放置された自動車については、所有者に連絡して引き取ってもらいました。また物置については、知り合いに譲りました。
抜根して平らな土地にします
放置自動車が無くなって地表面が見えたとき、多数の木根が目立つようになりました。
肥大化して木質化した木根は、畑作の邪魔になるとともに、歩きにくくなっていました。
そのため、チェーンブロックを使って抜根しました。チェーンブロックを吊り下げる脚には、三角ヘッド、単管パイプを用い、三脚としました。
20本近く生えていた木根をすべて抜根しました。木株は処分場持ち込みには大きすぎるため、チェーンソーでカットしました。
持ち運びできる重さと受け入れ先の大きさに合わせてカットしました。
土地購入の経緯
2019年から2022年の3年間、コロナウィルスが蔓延し、人々の行動が自粛を余儀なくされました。
そんな中、私は手入れ次第で畑を作ることができる小さな土地を探していました。
この土地は、バブル期に宅地転用目的で土入れされ、平成時代には放置ゴミが置かれ荒廃してしまいました。
たまたま名古屋国税局から売りに出たこの土地を見つけ、入札の上、購入する権利を得て、畑にすることにしました。
国土地理院の地図・空中写真閲覧サービスの航空写真によると、稲作が行われていました。
その当時の名残で、この土地の地目は田のままでした。ゴミを自力処理して畑に転換する前提で土地を購入しました。
亀山市役所で課税上の地目を調べたところ雑種地となっていました。亀山市農業委員会で調査したところ、農地法4条に基づく転用申請がなされていることが分かりました。
元の所有者に会いに行き、粗大ゴミが置かれた経緯をヒアリングしました。そして三重県立図書館でエビデンスを整え、農業委員会から登記変更に必要な書類を発行してもらい、権利行使されていなかった(登記変更未了)状態を解消すべく、地目変更しました。
そのため、非農家である私がこの土地を購入するができ、また自己による登記変更が可能であったわけです。
まとめ
土地を購入して畑として改質する場合、放置ゴミ整理など自己の努力と、自治体の受け入れ交渉が必要になり大変でしたが、得るものがありました。
この土地は土質改良に手を付けていないため、荒地でも栽培できるサツマイモを植えて様子をみることにしました。