2023年第二話 ロマネスコの収穫と種採りにチャレンジしました
2023-06-22
ロマネスコの栽培にチャレンジしました。
ロマネスコの花蕾の収穫と種採りを通じて、ロマネスコの生態を学びました。
はじめに
ロマネスコの食べ方
ロマネスコとはアブラナ科の野菜で、フラクタル模様(幾何学模様)が美しく、サラダを引き立てる野菜として重宝します。
カリフラワーに似た食感でほのかに甘い香りします。新鮮なものであればスライスして生食、ゆでて薄塩で食したり、サラダに入れてドレッシングで食すことができます。
ロマネスコの栽培
ロマネスコは9月中旬には苗植えすると、年内~年明けの収穫が見込めるようです。
秋の寒さが深まるにつれて成長が遅くなり、植え付けが一週間遅れると、収穫が一か月遅れると言われています。
ロマネスコの栽培には目標を二つ立てました。一つは食べる部分であるロマネスコの花蕾を収穫すること、もう一つは花蕾を収穫せずに残して種採りに挑戦すること、です。
10月中旬にロマネスコの苗を購入したため植え付けの時期が遅くなり、花蕾の収穫まで6か月、種の採取まで9か月の歳月かかりました。
ロマネスコの苗植えから花蕾の収穫まで
ロマネスコの苗植え
ロマネスコの苗は流通量が少なく、私の住む地域では10月中旬になってようやく農業専門店で購入することができました。
ロマネスコは大きくなると聞いたため、当初、レイズドベッドの真ん中に植え付けました。
植え付け当初は元気がなかった苗も、根が活着するとともに生き生きと元気を取り戻しました。
ロマネスコの防虫対策
10月後半から11月にかけてモンシロチョウの幼虫、青虫が目立つようになりました。
近くに植えたブロッコリーも大きく食害による被害を受けるようになりました。
同じ時期、元気だったロマネスコの苗も青虫による食害が始まりました。
苗が元気を失っていたため観察したところ、モンシロチョウが卵を産んで、青虫が発生していました。
当初食酢の希釈液を噴霧して様子を見ましたが、食害が収まりませんでした。
次に、ニコチン系の農薬を噴霧して様子をみました。若干食害が少なくなったものの、収まる気配はみられませんでした。
防虫シートのかぶせる時期も遅くなってしまい、既に卵が産みつけられているようでした。
苗がこれ以上弱らないよう、毎日様子を観察できる自宅の家庭菜園に苗を移植しました。新しい環境で再度ニコチン系の農薬を噴霧して、成長を見守ることにしました。
ロマネスコの移植、防寒対策
移植後は寒くなったこともあいまって虫による食害も収まりました。
冬の間は気温5℃前後の日が続き、寒さのせいでほとんど成長は望めませんでした。
1月には寒冷紗とビニールシートで、寒い北風にさらされないよう、防寒対策を施しました。
ロマネスコの成長と収穫
1月の厳寒期が過ぎて2月に差し掛かると、花蕾が徐々に成長してきました。
2月に入りロマネスコの花蕾が姿を見せるようになりました。
3月に入って花蕾が十分大きくなりました。
無事ロマネスコを収穫することができるようになりました。
ロマネスコの花蕾の成長から種採りまで
ロマネスコの花蕾の成長
ロマネスコの苗は今回2苗植えています。一つについては花蕾を収穫せず、種採り用として残すことにしました。
種採り用のロマネスコは秋の時期に食害に遇い、生育が弱まったせいもあり成長が遅れていました。
3月中旬に入りロマネスコの花蕾が、茶色く色づくようになりました。
3月下旬になると、花蕾が長く大きく成長しました。
4月初旬には長く成長した花蕾の先に花のつぼみがつくようになりました。
春のおとずれとともに、ロマネスコにも花のつぼみがつき、花が咲く準備が整いました。
ロマネスコの開花から種採りまで
桜の花が散ってまだまだ春風が強い2023年4月初旬、ロマネスコの花が無事咲きました。
桜が散った直後にロマネスコの花も満開となり、黄色いきれいな花が咲きました。
4月中旬に差しかかると、ロマネスコの花が満開になりました。
ロマネスコの花を拡大してみてみました。
ロマネスコの花が咲いた後、5月中はしばらく据え置きました。
梅雨時期になった2023年6月下旬、ようやくさやが大きくなり、種ができ始めました。
ロマネスコのさやが大きくなって種がはじけるようになるまで、もう少し様子を見ることにしました。
試しに一番大きなさやを取り、ロマネスコの種を採取してみました。
まとめ
秋植えのロマネスコの栽培では、苗植えの時期を早くすることで、順調な成長がみられるようでした。
実際寒さが深まるにつれて、ロマネスコの成長も鈍化するようで、花蕾の収穫、種採りともに時間を要しました。
10月中旬に苗植えして、翌年3月初旬になって、6か月かかって花蕾の収穫となりました。また6月中旬になって、9か月かかってようやく種の採取ができるようになりました。