2022年第四話 スナップエンドウの栽培を始めました
2022-11-23
秋蒔きのスナップエンドウが伸び過ぎたので、越冬に備えてお手入れしました。
はじめに
スナップエンドウはマメ科エンドウ属の作物です。サヤの中の豆が成長してもサヤが柔らかなままで、サヤも豆も両方食すことができるよう品種改良されています。
炒めものやスープなどさまざまな料理に合わせやすく、ビタミンやミネラルが豊富に含まれているため、オススメの野菜の一つです。
栽培タイミング(播種)
マメ科の作物、例えば大豆、枝豆などは春蒔きの秋収穫の品種が多く、春先の5月頃が種蒔きのタイミングです。
これに対しスナップエンドウの種蒔きタイミングは春蒔きと秋蒔きの2回です。秋蒔きで栽培して冬越しさせて春収穫すると、ビタミンミネラル分が凝縮されて旨味が増し、いっそうおいしくなります。
しかし秋蒔きのスナップエンドウは、収穫まで約5ヶ月間と長くかかります。そこで春先の収穫を目標として秋口に播種して栽培を始めました。
栽培初期(播種〜冬越し)
スナップエンドウは15〜20℃前後が続き、湿度の少ない環境で成長します。
秋晴れの気候が続き、やや低湿度となるタイミングで種蒔きを行いました。
10/10 種まき
10月はほぼ一ヶ月間、秋晴れの爽やかな天気が続きました。発芽に最適な秋晴れの中、スナップエンドウを播種しました。
発芽は嫌光性のため覆土を多くしました。ビール瓶程度の穴を掘り、播種して1cm程度土を被せ、播種のタイミングで水を与えました。
10/18 発芽
播種から一週間経過しました。ほぼ100%芽出しできました。
10/22 本葉
順調に成長しています。播種からほぼ二週間、本葉が出るまでに成長しました。
11/2 つる
10月から11月は安定した天候が続いたことからスナップエンドウはずいぶん大きくなりました。わき芽が出るまでに成長するとともに、つるの手が出るようになりました。
11/13 枝
10月から11月にかけて日照が良く雨の少ない日が続いた後で、10月末に雨がまとまって降ったため、このタイミングでスナップエンドウは予想外に大きく成長しました。
11月初旬が過ぎ、種蒔きから約一ヶ月が経過しました。スナップエンドウの茎からわき芽がたくさん出るようになり、たくさんのつるの手がお互いに絡んでしまうようになってしまいました。
11/20 間引きと芽かき
気温もどんどん下がってきており、これから冬の寒さと強い北風にさらされる時期がやってきます。
スナップエンドウの茎は中空のため、冬の強い北風にさらされると折れやすくなります。また伸びたつるが冬の寒さにあたってしまうことで冬枯れをおこします。
そこで冬にさしかかる前のこの時期に間引きを行いました。
一箇所に3〜4個とたくさん芽が出ていたものを2本まで間引きし、合わせて成長の遅いものを間引きました。
そして絡まったわき芽とつるの手を整理するため、わき芽摘みをして枝ぶりをスッキリとさせました。
ビデオは、伸び放題に伸びたわき芽とつるの手の剪定の様子です。絡まって互いの茎に巻き付いていたものをはさみで切り落としました。
つるが絡まると成長の干渉になり折れやすくなります。芽かきは根本から順番に行い、きれいにわき芽を落としました。
伸びすぎた成長点は冬枯れしてしまうのものの、春先になるとわき芽から茎が伸びて、栄養を貯めた良い実を春先につけるようになります。
獣害防止の竹マルチ
芽かきを行うタイミングでスナップエンドウの根本をよく観察したところ、数カ所に土を掘り起こした痕跡がありました。どうやらモグラなどの小動物がいたずらしたようです。
小動物によるイタズラを防ぐため、竹を細かく割ってマルチ敷きするとともに、網を張り巡らせ物理的にイタズラできないよう工夫しました。
まとめ
スナップエンドウの冬越し対策として、わき芽取り、つるの手の切り落とし、そして獣害防止対策を行いました。
さらなる防寒対策として、12月に入って気温と地温が5℃を下回った時点で寒冷紗を被せるなどの冬越し対策も行う予定です。