第十五話 街中を流れる農業用水の話し

第十五話 街中を流れる農業用水の話し

2022-01-27


その農業用水はひっそりと流れていました。

はじめに

竹林伐採をしたその土地には小さな川が流れていました。川の水はとてもキレイでした。
水の中には先客がいました。たくさんの川魚が遊んでいました。

農業用水の経緯

この辺りは田畑だったのだろうか、昔はどうだったんだろう?
古い地図をみるため、私は三重県立図書館に赴き、ゼンリンの古い地図を閉架図書を閲覧しました。
農業用水路

今は発展して市街地となったその土地の周辺も、昭和40年代には田畑でいっぱいでした。
当時、この農業用水路はとても大切に使われていたようでした。

かつて死活問題だった水の確保

農業用水を確保することは農業にとっての死活問題です。現代日本では農業用水も十分インフラとして整備が進んでいます。

人が生きるためにも、作物を育てるためにも水が必要です。
かつての日本では自分の土地にだけ水を引くといった、我田引水という諺ができるくらい最も重要な事柄でした。

豊かになった日本

しかしこの周辺の農地は全て宅地転用されて市街化され、この農業用水も今ではつかわれなくなりました。
水が確保できることをありがたいと思えなくなってしまっている時代になっているかもしれません。

まとめ

過去に耕作に使われた農業用水も、今はひっそりと流れていました。先人の努力にただ感謝です。過去に思いを馳せて。