第十二話 農業集落排水を見に行った話し
2022-01-19
農業集落排水は、生活排水処理施設の一つです。大切な農村施設である農業集落排水処理場を見てきました。
はじめに
農業集落排水の目的
農村部でも昭和の時代から生活環境の都市化が進められています。
例えば水洗トイレなどの汚水、そして洗濯・炊事などの生活排水などは、農村集落単位で浄化処理しています。
都市部では大規模な処理施設において汚水や排水を浄化処理しています。
一方農村集落は上流地域にあることが多く、まとまった排水インフラの構築が難しいことが問題となっていました。
農業集落排水事業は地方公共団体が主な事業主となっており、農林水産省の補助金も交付され各地に建築されていきました。
施設設置の経緯
昭和の中盤から、農村集落でも人口が増加し、汚水や生活排水の増加が問題となっていました。
排水処理が追いつかなくなり、農地や下流地域への汚染が問題となることもありました。
昭和の後半から農村の生活環境改善を目的として、農村各地に農業集落排水施設が展開されるようになりました。
小規模の生活排水や汚水を浄化して河川や排水管の上流に接続し、下流域に放流しています。
施設見学
今日はたまたま、三重県津市のとある農業集落排水処理場の前を通りかかりました。
この施設では、生活排水や汚水を図のようなプロセスで無害化・低害化して、浄化された水を自然界に放出しています。
まとめ
一見地味な施設ですが、このような処理場が農村の各地に存在して農村生活の都市化を支えていることが分かりました。