2023年序章 春ジャガイモの栽培にチャレンジしました

2023年序章 春ジャガイモの栽培にチャレンジしました

2023-05-20


ジャガイモの春栽培にチャレンジしました。
ジャガイモとコンパニオンプランツのネギ・ニンジンの栽培

コンパニオンプランツのネギやニンジンとともに、ジャガイモを収穫しました。

はじめに

ジャガイモにはさまざまな食感や外観を持つ品種が存在します。

男爵の品種は、断面が白くホクホクした食感を楽しむことができます。
ジャガイモの種芋を開封した(男爵)

またキタアカリの品種は、断面が黄色く味わいのある食感を楽しめます。
ジャガイモの種芋を開封した(キタアカリ)

ジャガイモは種芋から育てます。種芋はホームセンターや種苗店で購入することができます。
ジャガイモは春と秋の二回栽培することができるため、春ジャガイモの栽培に合わせ、正月が明けてすぐに種芋を購入しました。

1月中、芽出しのため窓際の暖かいところにしばらく置いたところ、2月に入り芽を出し始めました。

ジャガイモの栽培

芽出し

2月中旬に入り、ジャガイモの種芋作りを行うことにしました。芽出しした男爵とキタアカリの種芋を作りました。
男爵が白い芽を出しており、またキタアカリは赤い芽を出していました。

春植えのジャガイモ(男爵)の芽出し後の様子です。

春植えのジャガイモ(キタアカリ)の芽出し後の様子です。

計量

芽出ししたジャガイモの中には、切り揃えなくともそのままで計量パスするものもありました。

春ジャガイモの種芋の重さの基準値は、40~60gとしました。
種芋を計量した

種芋が大きいと表面積が大きくなるため、一個あたりの種芋から出る芽が多くなります。
芽かきの量が増え、収穫時のジャガイモが小さくなってしまうことから、ある程度の大きさに切り揃えます。

切り揃え

ジャガイモの芽出しをした種芋は全て計量し、大きく重い種芋はすべて40~60gに切り揃えました。

まずは芽の出ないへその部分をカットします。
まずは芽の出ないへその部分をカット

へそからは芽も根も出ないため、今回切り落とすことにしました。
まず芽の出ないへそをカット

種芋の重さが40~60gとなるよう、芽の配置に注意して切り揃えました。
種芋サイズとなる40~60gに切りそろえた

切り揃えた種芋を再計量します。
計量して重さを確かめた

防腐対策

春植えのジャガイモは切った先から腐ることがあるため、種芋の切り口に草木灰をまぶし防腐対策をしました。

草木灰をまぶしたら、軽くはたいておきます。
防腐剤として草木灰をまぶした

畑作りと植え付け

植え付け前の2月中旬の畑の様子です。まだまだ雪が残っています。
植え付け前の2月中旬の畑の様子

寒いものの雪が解けた2月下旬、10cmの深さに溝を掘り、種芋を植えました。写真はキタアカリを植えた様子です。
10cmの深さに種芋を植えた(キタアカリ)

男爵を植えた様子です。白く見えるのは土壌改良で混ぜ込んだ草木灰です。
10cmの深さに種芋を植えた(男爵)

ジャガイモ栽培には黒マルチで保温すると成長が早くなり、栽培管理も楽になると言われていますが、今回は自然素材の竹を使ってみました。

芽が地上に出た後の遅霜対策

植え付けから丸一か月が経過し、ようやくジャガイモの芽がでました。写真はキタアカリの芽が出た様子です。
植え付けから一か月経ち芽を出したキタアカリ

同じく男爵も芽を出しました。
植え付けから一か月経ち芽を出した男爵

芽が出たことを確認した日は暖かい日だったのでした。
この日に遅霜注意報が発令されたため、寒冷紗をかけました。
遅霜注意報が出たため、寒冷紗をかぶせた

明るい時間に、寒冷紗が飛ばされていないか確認しました。
寒冷紗の様子を日の射す時間に確認した

土寄せ

地上に芽が出てから一週間後の様子です。ときどき寒冷紗を取り、ジャガイモの成長を確認してみました。順調に成長しています。

一週間経ち成長するジャガイモ

黒マルチをしたジャガイモ栽培では土寄せは必要ありませんが、今回は竹でマルチングしているため、竹の隙間から光が射し込み、できたジャガイモが緑化して、毒素を持つことがあります。
せっかく栽培したジャガイモをおいしくいただくため、このタイミングで土寄せを行いました。

竹と竹の間にふるった土を入れて、地下茎にできた新しいジャガイモに光が当たりにくいように土を被せました。

虫害対策、試し掘り

種芋植え付けから約2か月が経過しました。ジャガイモが大きくなっています。
種芋植え付けから2か月経ったジャガイモ

ジャガイモの花のつぼみが見つかりました。
ジャガイモの花のつぼみの様子

そうしているうちに、春植えのジャガイモに花が咲きました。

ジャガイモの花が咲きました。
ジャガイモの花が咲いた

春植えのジャガイモの花が満開となった様子です。

ジャガイモの収穫

成長の見極め

種芋植え付けから2か月半が経過しました。今にもジャガイモが収穫できそうな様子です。
種芋植え付けから2か月半経ったジャガイモ

青々としたジャガイモの葉の様子です。
健康な葉のジャガイモ

テントウムシやテントウムシダマシなどによる虫害が発生し、葉が食べられ茶色く変色している場所が発見されました。
虫害を受けて一部葉の色が悪いジャガイモ

コンパニオンプランツとともに収穫

種芋植え付けから2か月半を超えたこともあり、収穫することにしました。
収穫直前の様子

男爵の収穫の様子です。
カゴいっぱいの男爵イモ、そしてコンパニオンプランツとして植えた小ネギ、ニンジンを同時に収穫できました。
ジャガイモ(男爵)とコンパニオンプランツの収穫
ジャガイモの株(三株)からこれだけのジャガイモ(男爵)が収穫できています。

次にキタアカリの収穫の様子です。
カゴいっぱいとはいきませんでしたが、コンパニオンプランツの小ネギやニンジンとともに収穫することができました。
ジャガイモ(キタアカリ)とコンパニオンプランツの収穫
ジャガイモの株、二株から、これだけのジャガイモ(キタアカリ)が収穫できました。

キタアカリが植わっている場所は冬の西風・北風が強く、寒さのせいで成長が小さく、また男爵側には草木灰を比較的多く入れたこともあり、収穫量が多くなりました。

種芋の様子と根張りを観察する

春植えのジャガイモの収穫が終わり、種芋から伸びた根の付き方をチェックしました。

種芋の様子と根張りを確かめた

種芋が腐ることなく成長していました。種芋はだいぶ小さくなっていました。芽出しに栄養が取られた様子が見受けられました。
また種芋からしっかりと根が張っている様子が見受けられます。切った断面からは根が出ず、芽の周りから根が伸びている様子がうかがえます。

まとめ

この話は2021年第13話いつの間にかジャガイモの葉っぱが大きくなっていた話の続きです。

春ジャガイモの栽培を通じて、芽出し、種芋作り、植え付け、土寄せ、収穫と、たくさんの作業を身に着けることができました。

ジャガイモ(男爵)とコンパニオンプランツの収穫

春ジャガイモの栽培では、種芋の植え付けと同時にコンパニオンプランツを植えました。
冬の寒い時期に適したコンパニオンプランツを選ぶのは難しく、今回再生栽培の小ネギ苗と種から育てたニンジンの苗を同時に植えてみました。

コンパニオンプランツの小ネギに引っ張られるようにジャガイモの芽が出ている様子がうかがえました。